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VOL.7 
新型感熱磁気乗車券の開発
(2色マルス券) 一覧へ戻る
  1. 1.マルス券(MARS)とは?
  2. 2.2色マルス券は当社オリジナル技術の集大成!
  3. 3.感熱紙の構造、発色原理
1.マルス券(MARS)とは?
当社は直接感熱方式の2色マルス券の開発に成功しました。従来までは信頼性などの点から溶融転写型の乗車券が使用さ れていましたが、「2色発色性」「直接感熱方式の保存性向上」により当社の直接感熱方式の2色マルス券が採用され、本格的な運用がスタートしています。
マルスシステムとは、JRグループの指定券発売窓口「みどりの窓口」を支える巨大なオンラインシステムで、列車や高速バスなどの座席指定状況を中央装置で一括管理し、駅や旅行会社などで駅員や旅行会社社員が端末を操作し、列車や座席を指定して端末から切符を発券しています。このシステムで発券さ れる券紙を「マルス券」と呼んでいます。
1960年に国鉄と日立製作所が鉄道切符(乗車券類)の発売のために開発されたシステムですが、現在では乗車券類だけでなく、航空券、宿泊券、遊園地や展覧会などイベントの入場券等の販売も行えるようになっており、発券枚数も増加しています。
■2色マルス券見本
2色マルス券見本
元々は"Magnetic electronicelectronic Automatic seat Reservation System"(電磁式座席予約システム)の略とされていましたが、現在では"Multi Access seat Reservation System"(旅客販売総合システム)の略となっています。
■赤発色見本
赤発色見本
現在は赤発色は旅客のみなさまの目に触れることはありませんが、印加エネルギーによって赤黒の2色に発色します。
MV40発券機
MV40発券機
(エクスプレスカードなど引換専用機)
MR30発券機
MR30発券機
(みどりの窓口)
自動改札機
自動改札機
■2色感熱記録媒体の感度本
 2色の発色はサーマルヘッドからの印加エネルギーによって、赤発色になったり黒発色になります。
2色感熱記録媒体の感度本
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2.2色マルス券は当社オリジナル技術の集大成!
今回開発に成功した2色マルス券は当社のオンリーワン技術の集大成により完成しています。 
以下に2色マルス券で活用している当社オリジナル技術のほんの一例を紹介します。
【マイクロボール技術】
マイクロボールとは「ロイコ染料と高分子の固溶体微粒子」マイクロボールの最大の特徴は「高保存性」「色分離性」

マイクロボールは、ロイコ染料と高分子の固溶体です。固溶体とは固体が固体に溶けたもの、つまりロイコ染料が高分子の中に溶けた状態で存在しているものという意味です。
従来、感熱紙で使用している固体染料は、サンドグラインダーなどで湿式粉砕しており形状が岩を粉砕した感じで、このように不定形ですが、マイクロボールは乳化重合を行っており、ほぼ球状の形をしています。
M従来型染料(ロイコ染料粉砕分散物)
M従来型染料(ロイコ染料粉砕分散物)
マイクロボール染料
マイクロボール染料
【高保存顕色剤】
当社オリジナルの高保存顕色剤とマイクロボールを組み合わせることにより、感熱紙では最高レベルの保存性を実現しています。
【環境を考慮地球にやさしい水系コーティング】
当社では磁気記録紙開発当初(1973年)から製造時に有機溶剤を使わない水系塗料を使用し、環境への思いやりを大切にしています。
これからのチケットは…
今回開発した2色マルス券はチケット用感熱紙の中でも、特に偽造が問題となる金券用途であるため、様々な偽造防止技術が盛り込まれており、偽造しにくくなっています。(詳細は説明できません。)本技術を生かして様々なチケット用途への展開が進み始めています。


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3.感熱紙の構造、発色原理
感熱紙の構造
感熱紙はなにもしなければ白色ですが、印字をすると文字や絵が出ます。これは感熱紙に含まれているロイコ染料が熱によって反応して色素に変わったためです。
感熱紙とサーマルヘッドの構成は下の図のようになっています。
発色原理
感熱紙は紙の上に無色のロイコ色素と顕色剤を混ぜて塗ってあります。
この状態ではそれぞれが固体ですので反応せず無色のままです。サーマルヘッドに電流が流れ発熱体が熱くなると、その部分のロイコ染料と顕色剤が溶けて反応し、ロイコ染料は発色します。
■感熱記録紙の発色原理
感熱記録紙の発色原理 感熱記録紙の発色原理は感熱記録紙は基紙上にロイコ染料、顕色剤、増感剤が含んだ感熱層が塗工されており、感熱ヘッドからの熱でこれらが溶融して発色します。
■感熱記録紙の発色機構
感熱記録紙の発色機構 発色機構はロイコ染料のラクトン環の開環反応で発色体を形成します。
この反応機構はフェノールフタレンがアルカリでピンクに発色する機構と同じです。ロイコ染料の種類により各種発色色相が得られます。
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