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99.07.01 第10号

『再生紙』地球にやさしい「リサイクル製品」のご紹介
古紙100%再生紙
古紙を紙の原料として再利用すれば、その分、木材の消費を減らし森林資源が守られるだけでなく、ゴミの減量にもなり、まったく新しい紙をつくるより電力などのエネルギーコストの節減にもつながります。こうした背景から古紙への期待と消費はますます高まっている一方で、解決しなければならない課題も多数あります。そこで社会のニーズに応えて、積極的に古紙100%の製品開発に力を注いでいる当社の歩みと役割についてお話しましょう。

今、なぜ古紙100%再生紙なのか?
■“再生紙になれない”古紙が430万トンも…
都市ゴミ問題の解決に向けて、わが国の古紙利用は年々着実に進んで、その消費量は過去25年以上も増え続けています(下図の「紙パルプ統計年報」より)。しかし、古紙消費量は1600万トンと前年対比で確実な伸びを示したにも関わらず、需要がないために回収ルートに乗らない古紙が約430万トンあると言われています(日本製紙連合会調べ)。印刷・情報用紙に使われている再生紙のうち、古紙配合100%再生紙はわずか数万トンしかありません。つまり古紙配合100%再生紙の利用拡大が、古紙余りの問題解決と産業廃棄物軽減につながることが十分に想定できるわけです。
〈パルプと古紙の消費の推移〉
パルプと古紙の消費の推移
 
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■古紙利用で優れた省エネルギー性とCO2の削減が可能に!
都市ゴミ問題の解決に向けて、わが国の古紙利用は年々着実に進んで、その消費量は過去25年以上も増え続けています(下図の「紙パルプ統計年報」より)。しかし、古紙消費量は1600万トンと前年対比で確実な伸びを示したにも関わらず、需要がないために回収ルートに乗らない古紙が約430万トンあると言われています(日本製紙連合会調べ)。印刷・情報用紙に使われている再生紙のうち、古紙配合100%再生紙はわずか数万トンしかありません。つまり古紙配合100%再生紙の利用拡大が、古紙余りの問題解決と産業廃棄物軽減につながることが十分に想定できるわけです。
〈パルプと古紙の消費の推移〉
パルプと古紙の消費の推移
 
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■待ち望まれた循環型製品=「OKグリーン100シリーズ」の誕生!
これまでは、古紙配合率をアップしていくと白色度の低下や印刷インク、コピーのトナーのカスが増加するために、既存のフレッシュパルプのみで生産された印刷用紙と比べて印刷適性・作業性の低下の恐れがありました。また古紙配合100%再生紙の製造過程において、漂白時にダイオキシンなど有害物質を排出しないことは製品開発のうえでの絶対条件でした。そこでこれらの技術的なハードルをクリアするために、当社では最新の“古紙処理技術+抄紙・塗工技術”を駆使して画期的な古紙配合100%再生紙「OKグリーン100シリーズ」を開発しました。それは、従来の再生紙に対する認識が“誤解であった”と感じるほどの高品質な〈循環型製品〉の誕生とも言えます。

循環型製品のイメージ
 
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白紙・印刷品質の高い古紙100%再生紙
■「OKグリーン100シリ―ズ」の特徴とは…
 ◎既存のフレッシュパルプ使用製品と遜色のない白さ、褪色耐久性の維持。
 ◎除塵スクリーンの強化により、必然的に増加するチリ対策の改良。
 ◎紙力増強剤、塗料処方による表面強度・紙腰の改良。
これらの特徴を生かして「OKグリーン100シリーズ」がもたらす、4つの革命!

(1)品質革命
既存のフレッシュパルプのみの製品と遜色のない白紙外観・印刷適性を備えているのが、「OKグリーン100シリーズ」です。その高級塗工紙である 「OKコートNグリーン100」 「OKマットコートグリーン100」は、原紙の白さアップ対策に加えて塗工原料の選定、処方の改良により、 当社OKトップコートN、 OKトップコートマットとほぼ同じレベルの白さ、褪色耐久性を維持することが可能となりました(現在特許を出願中)。またニーズに応じて白色度70%の「エコG100」シリーズもラインアップしています。
(2)価格革命
再生紙について、価格が高いという声を耳にすることがよくあります。おそらく、流通量が少なく手に入りにくいということが起因していると考えられます。その点、「OKグリーン100シリーズ」はフレッシュパルプのみの製品と比べても価格差がありません。特注品扱いで少量生産される製品、高い品質が求められる製品についても、フレッシュパルプ製品との価格差もすでになくなりつつあるのが現状です。
(3)用途革命
「OKグリーン100シリーズ」の最大の特徴は、ニーズに対応した製品がすべて用意されている点です。A2グロス・A2マット・A3グロス・A3マット・微塗工紙・上質紙・中質紙と、用途に応じた6品種が用意されています。また米坪も51.2〜157.0g/m2までの12種類をすべて揃えています。例えば、カタログ、パンフレット、ポスターにはすでに「OKグリーン100シリーズ」が採用され、各方面から好評を得ています。さらに出版物においては、表紙からカラー写真で構成されるページ、そして本文に至るまで、すべての紙を古紙配合100%再生紙で表現することを可能にするなど、その用途はさらに広がっています。
(4)環境革命
「OKグリーン100シリーズ」では、脱インクされた繊維を過酸化水素なとで漂白しており、塩素系の漂白を一切行っていません。“再生紙は漂白過程で塩素を使用するためにダイオキシンが発生する”という誤解はこれで払拭していただけるはずです。その他にも古紙の場合、従来は脱インクの際に多くの水や薬品が必要でしたが、フローテーターと呼ばれる脱インク装置を採用することで、水や薬品の量を大幅に節約することにも成功しました。また「OKグリーン100シリーズ」の用紙に使用される包装紙も、環境にやさしい製品でなくてはなりません。これまでラミネート加工された包装紙は一般的に産業廃棄物として処理されていましたが、当社で開発した「グリーンラップ」は防湿包装紙でありながら古紙として再生紙に利用できる製品となっています。
このように「OKグリーン100シリーズ」の発売を契機に、当社はあらゆる側面から環境循環型製品の開発に取り組んでいます。
 
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【特集】:再生紙化と紙質劣化の関係について
当社の「OKグリーン100シリーズ」は、従来の再生紙の常識を覆す高品質を古紙100%で実現して、ユーザーの皆さまから高い評価をいただいています。しかし、再生紙の品質に対する不信感は未だに根強いものがあり、その先入観のためか、“再生紙は長期保存には向かないのでは?”といった声をよく耳にします。本当に再生紙は長期保存に適さないのでしょうか。ここでは再生紙の耐候性(強度低下と褪色性)についてお話したいと思います。
■強度低下
(1)紙の強度低下とは…
紙は長期保存するうちに劣化が進み、折り曲げや引裂などに対する強度が低下します。これはパルプ繊維が種々の要因で破壊されてしまうために起こる現象ですが、最も影響度の高い要因は紙のpH(酸性度)によるものと言われています。
(2)強度低下と酸性紙には関係が…
紙は抄造される条件により、酸性紙と中性紙に大別されます。酸性紙は抄造される際、サイズ定着剤としてミョウバンの一種である硫酸バンド(主成分は硫酸アルミニウム)を使用します。硫酸バンドは、インキの滲みを防止するサイズ剤を助ける働きをする一方で、紙に残留し、長期間保存される際に分解されて硫酸イオンを発生させます。この硫酸イオンがパルプ繊維を破壊し、紙の強度を低下させる原因となります。
(3)強度低下と酸性紙には関係が…
下の図−1に、上質紙の熱による耐折強度劣化試験の結果を示します。この試験は、長期間保存する代わりに用紙を加熱してその強度を測定するものです。この図からも分かる通り、酸性紙はフレッシュパルプでも古紙パルプでも劣化が激しく、5日間の加熱で80%を超えるものもあります。これに対して、中性紙であれば古紙パルプ100%でも強度の低下が少なく、フレッシュパルプ品とほぼ同等です。
当社の「OKグリーン100シリーズ」はすべて中性紙であり、フレッシュパルプ品同様、長期間の保存に十分耐えうるものです。
〈パルプと古紙の消費の推移〉
パルプと古紙の消費の推移
 
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■褪色性
ここでは紫外線によるパルプ繊維の褪色にテーマを絞ってお話しましょう。
(1)褪色とは…
紙を長期間保存する場合、強度低下とともに顕著に表れる変化として変色や黄ばみなど、いわゆる褪色と呼ばれる現象があります。褪色は紙を構成する種々の成分(パルプ繊維や接着剤など)が空気中の酸素や紫外線などによって着色成分を生成するために起こります。
(2)パルプの種類と褪色について
紙に使われるパルプ繊維はその製造方法により、機械パルプとクラフトパルプ(化学パルプ)に分けられます。機械パルプは紙の不透明度、および強度向上を目的として、薄くて、かつ高速印刷される新聞用紙などに多く使用されます。また機械パルプは、繊維中にリグニン成分が比較的多く残留します。
一方、パルプ繊維の褪色は繊維中のリグニン成分が紫外線によって化学変化を引き起こし、着色成分を生成することが主な原因です。このため機械パルプを多く含む用紙は、機械パルプを使わない製品と比べて褪色しやすい特徴があります。ただし、通常は新聞用・週刊誌用・書籍用など、それぞれ使用される期間中に問題とならない配合で品質設計しています。
(3)再生紙の褪色(上質紙の場合)
図−2に、紫外線照射による上質紙の白色度変化を示します。白色度低下の度合いは、フレッシュパルプ100%の製品に比べて新聞古紙を使用した再生紙のほうが低下の度合いが大きく、これは新聞古紙が機械パルプを多く含むためと考えられます(ただし、新聞古紙には化学パルプの多いチラシが含まれること、および再生処理時に再漂白されてリグニンが減ることから、新聞紙の褪色よりも少ない結果となっています)。これに対して、同じ再生紙でも機械パルプを含まない上質古紙、アート古紙を使用したものは、白色度の低下は少なくフレッシュパルプ品とほぼ同じです。つまり、紫外線による白色度の低下は、用紙が“再生紙かどうか”ではなく“機械パルプを多く含むかどうか”に関係するのです。
(4)再生紙の褪色(塗工紙の場合)
塗工紙はパルプ繊維が塗料層に覆われているため、上質紙に比べてパルプの褪色の影響が出にくいものの、やはり機械パルプを多く含む場合は白色度の低下は避けられません。しかし、当社の再生塗工紙「OKコートNグリーン100」は塗工材料の選定、塗料処方の改良によって新聞古紙100%でありながら、フレッシュパルプ100%と同等以上の褪色性を実現しました。
図−3に、塗工紙の白色度変化を示します。通常の再生塗工紙は紫外線により大幅に白色度の低下を引き起こすのに対して、「OKコートNグリーン100」はフレッシュパルプよりも白色度の低下を少なく抑えられています。
図−2 紫外線照射による白色度変化(上質紙)
図−2 紫外線照射による白色度変化(上質紙)
図−3 紫外線照射による白色度変化(塗工紙)
再生紙は保存性について特に劣るものではないことが、これでお分かりいただけたはずです。「OKグリーン100シリーズ」は、当社の抄紙・塗工技術をフルに活用することで従来の再生紙の常識を超えた品質を実現し、さらに保存性においてはフレッシュパルプ品と同等以上の性能を併せ持った、まさに画期的な古紙100%再生紙なのです。
 
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目次

  1. 今、なぜ古紙100%再生紙なのか?

    “再生紙になれない”古紙が430万トンも…

    古紙利用で優れた省エネルギー性とCO2の削減が可能に!

    待ち望まれた循環型製品=「OKグリーン100シリーズ」の誕生!


  2. 白紙・印刷品質の高い古紙100%再生紙


  3. 古紙100%配合紙「OKグリーン100シリーズ」の詳細

    強度低下

    褪色性


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