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97.01.01 第5号

「OKトップコートダル」のご紹介

その開発プロセスと品質特性について
塗工紙の魅力、それはより美しく、より精密な印刷表現が期待できることです。
当社では出版社や印刷会社、クライアント、デザイナーその他のユーザーのニーズに対応して、これまでにも多種多様な塗工紙を開発してきました。特に近年はダル・マット系用紙の需要が伸びて、当社の上質塗工紙の中でも同品種が約40%を占め、美術書、写真集、パンフレット、カタログ、カレンダーなどの高級印刷物に使用されています。また女性月刊誌の本文、グラビアなどでもダル・マット系用紙が好まれて多く使われてきました。
そこで市場の声に応えて、1996年6月に登場したのが「OKトップコートダル」です。コート紙の品種分類の中でダルコート紙に位置づけられ、最高レベルの品質を追求しました。しっとりと落ち着いた高級感をはじめ、冴えた白さ、従来のダルコート紙にない“紙厚”、さらにしなやかな手触り感を備えています。
そして印刷光沢並びに印刷平滑性など、印刷効果の面でも高い評価をいただいています。


ダル塗工紙はなぜ好まれるのか、その魅力とは?
塗工紙を分類する場合、品質グレード別(アート紙、コート紙、軽量コート紙)が基本となりますが、もう一つの方法として“光沢”の違いよる分け方もあります。それは光沢の高いグロス系塗工紙と、光沢を抑えたダル系・マット系塗工紙に大別されます。
グロス系 ダル・マット系
(写真−1) (写真−2)
 
物体に光が当たって反射する際、入射光と同じ角度で反射する“正反射”と四方に散乱する“乱反射”の2種類があります。正反射量が多いほど光沢を感じさせるわけですが、別の言い方をすると、そのためには用紙の表面が平坦であることが必要です(写真−1)。反対に、ダル・マット系の場合はより乱反射するために表面に微細な凸凹がつけられています(写真−2)。そこでダル・マット系の生産工程は、基本的にはグロス系と変わりませんが、白紙光沢を抑える必要があるので最終の仕上げが異なってきます。
グロス系は通常、多段スーパーカレンダーを充分に活用して、表面をより平らにし、光沢を出します。一方、ダル・マット系はいずれも用紙の表面に光を乱反射させるための、微妙な凸凹をつけるように表面処理します。マシン仕上げ、オンマシンカレンダー処理、オンマシンソフトカレンダー処理、そしてマイクロエンボスされたメッキロールを使用するマットスーパー処理などがそれです。また多段スーパーカレンダーの一部を使用して、軽スーパー処理を行う場合もあります。それぞれの用紙の特性に応じて、いずれかの方法を選択します。
 
■カレンダーの種類
【多段スーパーカレンダー】
【マットスーパーカレンダー】
【オンマシンソフトカレンダー】

※マットスーパーカレンダーの○ロールは
マイクロエンボス処理されています。
 
さらに白紙光沢の差に加えて、インキがのった時の印刷光沢との組合わせによって、これら塗工紙にさまざまな個性を持たせることが可能です。すなわち、グロス系は白紙光沢、印刷光沢ともに高いのに対し、マット系は白紙光沢、印刷光沢ともに抑えて、落ち着いた雰囲気を醸し出すことができるわけです。これに対して、ダル系は白紙光沢を抑えながら印刷光沢を出すように品質設計されているので、白紙面と印刷面のグロスコントラストが最大の魅力となります。
 
印刷光沢と白紙光沢のグラフ


〈ダル系/マット系コート紙のセールスポイント〉
(1) 白紙光沢を抑えているため美術書、写真集、パンフレット、カタログに使用すると、読みやすく目が疲れません。またポスターやカレンダーの場合には、照り返しがなく広範囲な角度から光らずに見たり、鑑賞したりすることができます。
(2) 特に、ダル系の場合は印刷光沢が出るため、白紙光沢とのコントラストで印刷物に迫力が生まれて、映えます。
(3) グロス系に比べて紙腰があり、このためパンフレット、カタログに使用する場合、しっとりと落ち着いた高級感があります。
(4) 鉛筆などで書き込みができるので、カレンダーやマニュアルなどには便利です。


(参考文献)
(1)「コーティング」(紙パルブ技術協会)
(2)「印刷と用紙」(紙業タイムス社)
 
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目次

  1. その開発プロセスと品質特性について


  2. ダル塗工紙はなぜ好まれるのか、その魅力とは?


  3. 参考文献


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