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紙の特性 王子製紙グループ
紙の特性 保存性
紙の保存性
紙の寿命は一般的に、和紙が1000年、洋紙が100年ほどと言われています。しかし保存環境や紙の製造方法によって、保存性には大きな差が出てきているのが現状です。
酸性紙の劣化問題(酸性紙問題)
  日本では、1980年代に酸性紙の劣化が大きな問題になりました。
これは、製造過程で紙のにじみ止めの定着に硫酸バンドが使われていたことに起因します。
酸性物質である硫酸バンドが紙の中に残ってしまうので、酸に弱いパルプ繊維が時間が経つにつれ徐々に破壊されて、紙が劣化していきます。そして数十年後に紙は茶褐色に変色し、小し力を加えるだけで粉々に砕け、修復不可能になってしまうのです。
20世紀初頭までに出版された大半の図書資料がこの問題に直面しています。
この後、対応策として中性のにじみ止めを使用した中性紙が開発されました。中性紙の寿命は酸性紙の3〜4倍以上とも言われ、現在では出版物の書籍用紙などに積極的に使われています。ちなみに塗工紙や非塗工紙のほとんどは中性紙です。
褪色(黄ばみ・変色)
  紙が長期保存の過程で黄ばんだり変色したりすることを褪色と言います。これは、パルプ繊維に含まれるリグニンという物質が紫外線によって化学変化を起こすのが主な原因と言われています。
紙に含まれるリグニンは、木材をそのまますりつぶして作られる機械パルプには多く含まれ、薬品を使って繊維だけを取り出して作られる化学パルプにはほとんど含まれません。そのため機械パルプを多く使用している新聞用紙や中下級紙は、化学パルプを原料としている上質紙等より褪色しやすくなります。
また、その他紙に含まれる接着剤や染料等も褪色に影響をおよぼします。

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